私は古本買取サービスをよく利用しています。古本買取は、自分ではもう読まない本を誰か他の人に読んでもらいたい、という思いもあって利用します。本を捨てるという行為がどうしてもできず、でも本棚から溢れてしまってもう読まない本を処分したい、と思った時に、古本買取のようなサービスがあることは本当にありがたいです。私は小説や新書、文芸書などもよく読み、古本買取サービスで引き取りをお願いしていますが、最も多く利用しているのが、マンガの古本買取サービスです。活字そのものが好きなので、本全般何でも好きなのですが、安価で手に入り、気負わず時間がある時に簡単に手に取れるマンガも大好きです。また、マンガに関してはジャンルを問わず面白そうだと感じると購入して読むため、蔵書もかなりあります。しかし保管できる場所は限られているため、ある一定の量を超えたら読まないものから引き取ってもらうことにしています。

マンガの古本買取は、読み手が多いということもあるのでしょうが、利用する人も多いらしく、古本書店の棚には多くのマンガが並び、また買取を希望して訪店しているお客さんも多く見られます。私自身、購入も買取もどちらもしてもらうため、古本屋さんに出向くと必ず店内全ての棚を見て周るのですが、いつも驚くのはその蔵書の多さです。最近は大型の古本書店が増え、個人で経営している小さな古本書店が閉店してしまったため、古本書店で見かけるマンガは今流行している作品が多く並んでいますが、少し前まで私が好きで通っていた古本書店には、絶版になってしまった作品も多数扱われていました。古本の良さは、タイミングさえあえば、新刊ではもう手に入らない作品も購入することができるということでしょう。特にマンガは流行り廃りが早く、今流行しているからといって、1年後も売れているとは限りません。毎年多くの作品が世に出て、人気が出ればアニメ化、実写化と盛り上がり、作品が終了すれば潮を引くように熱も冷めていきます。そんな中でずっと新刊書店に並び続ける作品はそう多くはありません。もちろん、名作として長く愛され、愛蔵版や文庫版、完全版などと形を変えて新刊書店に並び続ける作品も多くあります。

しかし、数年で新刊書店から消えてしまう作品も、確かに存在するのです。私はそういった作品の中に好きなお話がたくさんあり、もう一度読みたい、手に入るなら手に入れたい、とずっと探している作品もあります。今はまだもう一度読みたい作品全てに出会えてはいませんが、古本書店は最も可能性がある場所です。新刊も面白い作品が多く、読みたい作品ばかりで困ってしまいますが、かつて愛した作品にもう一度出会えると信じて、今後も古本書店に通い詰めるのだと思います。

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